高プロラクチン血症 多嚢胞性卵巣の漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
もともと月経不順で妊娠を希望しても2年間できず、病院へかかったところ多嚢胞性卵巣と高プロラクチン血症と診断されました。
病院の治療を1年行いましたが、月経周期も整わず排卵誘発剤も体に負担だったため、一時治療を休むことにしました。
だけど何もしないのは心配でいろいろ調べてみたら漢方薬が良さそうだと分かり、ホームページをみて明正さんに相談しました。
明正薬局の先生に相談したところ、もともと月経不順があり、それが多嚢胞性卵巣からのものだとすると体調が整うのにしばらく時間がかかると言われました。また、正社員で働いているのですが仕事のストレスもあり、それも高プロラクチンやホルモンバランスに影響している可能性を指摘されました。そこで、漢方薬をじっくり服用することに決め、体にとって良い生活をすることにしました。
それは次の通りです。
1.漢方薬の服用
2.食事(肉や油、乳製品が多かったのを減らし、野菜、海草、穀物などを多する)
3.毎日30分のウォーキングと週末はヨガをする
4.夜勤の多かった職場を辞め、昼間だけ勤務すればよいクリニックに転職
5.できるだけ主人と仲良くできるよう心がける(楽しい家庭をつくる)
福本先生に妊娠を望むなら、漢方薬を服用するだけでなく日常生活の改善も大切と言われ実行しました。毎日お菓子やケーキを食べていたのを止めたこともあり、体重が2Kg落ち、体が楽になりました。そして、月経周期に関してはやはり時間はかかりましたが、7ヶ月目ごろから14~17日目で排卵するようになり、月経の周期も30~34日になりました。それまでは40日以上月経がこないことがざらでした。
1年間漢方を服用して「体がかなり整ってきたので、再度病院の治療もしても良いのではないか」と福本先生からアドバイスをもらって、次の月経がきたら病院へ行くつもりだったところ、なんと妊娠していました。私には自然妊娠は無理だと思っていたので、本当にうれしい誤算?でした。そして、さらに嬉しいのが生活を見直す中で主人と仲良く暮らせるように心がけていたのが主人にも伝わったようで本当に仲良く楽しく暮らせています。もうすぐ赤ちゃんが生まれますので、もっと楽しい生活になると思います。漢方もそうですが、生活の見直しはすごく大切だと思います。
この方(Aさん)は31歳の看護師さんです。漢方体験を書いていただいたとおり、漢方薬と日常生活の改善を心がけていただいたことが良かったのだと思います。
人が体調や病気を治すのにはきれいな「血」が順調に流れることが必要です。そして、きれいな「血」が作られるためにはその材料となる食事が重要です。材料が悪ければ良い建物が建ちませんし、素材が悪ければ良い料理はできません。良い食事をとらないと人は健康になれません。
日本人にとっては洋食を食べる機会を減らし、和食を増やす方がよいです。それも、うなぎ・天ぷら・寿司などというものではなく昭和初期~30年代くらいに日本人が家庭で食べていたような質素な食事が良いです(ごはん、味噌汁、納豆、小魚、海草、野菜、煮物など)。ただ、厳格に食事を規制すると強いストレスになってしまいますから、たまには洋食も食べても良いですしケーキも食べても良いです。毎日そのような食事にすると体には良くありませんので、週末のご褒美くらいにするのが良いと思います。たまに食べることで美味しさが何倍にもなります。
それから、ウオーキングやヨガなどで体を動かしたりほぐしたりすることもお勧めです。仕事で体を使っている方でもウオーキングやヨガなどは使われる筋肉が違いますし、自律神経のバランスを整え血行をよくする働きもあります。
もう一つ重要なのが心の状態(精神・ストレス)です。ストレスの無い生活を送ることは不可能ですが、できるだけ体に負担となるストレスは軽減すること、そして、明るく楽しいと思えるような生活を送ることが望ましいです。毎日の生活を楽しくするのに重要なのが一番身近な存在であるご主人様と仲良く暮らすことです。ようは簡単で「毎日笑顔で挨拶する」「ご主人のささいな思いやりに対しても、ありがとうと笑顔でお礼を言う」「相手には相手なりの考えや気持ちがあることを理解して、批判をしない(上手に希望を伝えるのは大事)」ことです。そうしていくうちに今まで以上に「優しい旦那」「心地よい家庭」になっていきます。お子様に恵まれることも幸せですが、ご主人様と仲の良い暮らしができることがさらに幸せなことだと思います。Aさんが、それを理解してくださり、実行していただけたことがなにより嬉しいです。
TEL:055-948-4775
住所:静岡県伊豆の国市古奈426-6